公共施設のこれから「公共施設等の老朽化問題」

くわまるが挨拶をしているイラスト

「くわまるだよ。今日は公共施設等のこれからについて勉強するよ!」

みなさんは今、全国的に公共施設等の老朽化が問題となっていることをご存知でしょうか。

伊勢崎市では、この老朽化問題を含め、公共施設等のこれからを考えています。詳しい内容を世界遺産「田島弥平旧宅」PRキャラクターのくわまると一緒に見ていきましょう。

そもそも公共施設等ってなに?

くわまるが考えているイラスト

そもそも公共施設等とはどういうものなのでしょうか。

公共施設等は主に「公共施設」と「インフラ」に分けられます。

「公共施設」とは、市役所や学校、図書館や市民体育館などの伊勢崎市が所有する建物のことです。

「インフラ」とは、インフラストラクチャーの略で、みなさんが普段利用している道路や橋、上下水道など生活の基盤となるもののことです。

市役所庁舎の写真

市役所

市民体育館の写真

市民体育館

道路の写真

道路

伊勢崎市はいまどれくらいの公共施設があるの?

くわまるが話しているイラスト

「学校と市営住宅で半分以上もあるんだね!」

公共施設等の老朽化問題について考えるために、まず伊勢崎市の現状を見てみましょう。

伊勢崎市の公共施設は、平成30年度末において、519施設あり、延床面積の合計は73万平方メートルとなっています。

公共施設をそれぞれの施設の機能(施設区分)ごとに延床面積を比べると、学校が全体の約38%を占め、次いで市営住宅が全体の約20%を占めており、学校と市営住宅で全体の半数以上となっています。

上記で説明している施設区分別延床面積の割合の円グラフ

伊勢崎市の公共施設はいつ建てられたの?

くわまるが話しているイラスト

「建築後30年以上が経った建物が半分以上もあるんだね!」

伊勢崎市の公共施設等を建築年度ごとにみると、文化会館や市民体育館など多くの公共施設は昭和50年度から昭和60年度にかけて集中的に整備されました。

建築後の経過年数をみると、平成30年度末時点において、大規模な改修が必要な時期の目安とされる建築後30年が経過した建物が全体の約53%を占めています。

建築年度別の延床面積の棒グラフ

どうして「公共施設等の老朽化」が深刻な問題になっているの?

公共施設やインフラの多くは経済成長とともに一定の期間で集中的に整備されてきました。しかしながら、現在これらの公共施設等は、建築されてから長い年月が経ち、老朽化しつつあります。

建物の寿命は、一般的に建築されてから50年から60年とされています。寿命を迎える建物は、もっと長く使えるようにするため大規模な改修を行ったり、新しく建て替えたりする必要があります。これを建物の更新と言い、更新には多額のお金が掛かるのです。

いま全国的に、人口減少、高齢社会への移行に伴う社会保障関係費の増加と相まって、この「公共施設等の老朽化」への対策が深刻な問題となっています。集中的に整備された建物は、将来、集中的な更新が必要となるからです。もちろん伊勢崎市も例外ではありません。

そのため、これからの将来を見据えながら公共施設等の更新について、考えていかなければなりません。

伊勢崎市の人口は将来どうなるの?

全国的に、人口減少が問題となっているなかで、伊勢崎市では、年々人口の増加が進んでいます。このまま、今後も増え続けていくのでしょうか。

伊勢崎市の人口の推計を見てみましょう。

将来人口推計の棒グラフ
くわまるがジャンプしているイラスト

「30年後も総人口はほとんど変わらないんだね!」

これまでは、増加を続けてきた伊勢崎市の人口も、令和2年をピークに緩やかな減少傾向となりますが、平成28年度から令和27年度までの30年間で人口はほぼ変わらないと想定しています。

更新にはどれくらいのお金がかかるの?

伊勢崎市の全ての公共施設等を更新するのにどれくらいのお金が掛かるかを試算すると、平成28年度から令和27年度までの30年間で総額約3,600億円となりました。

将来更新費の試算
区分 短期 中期 中長期 長期 合計 平均
公共施設 439.9 488.1 494.9 910.8 2,333.6 77.8
インフラ 202.0 192.7 402.2 485.9 1,282.8 42.7
合計 641.9 680.8 897.1 1,396.7 3,616.4 120.5
  • 総務省の試算ソフトを用いて算出。単位は億円
  • 表中の短期は平成28~令和2年度、中期は令和3~7年度、中長期は令和8~17年度、長期は令和18~27年度です。

つまり、今ある公共施設等をこのままずっと維持し続けるには、毎年120.5億円ものお金がかかるということです。

毎年120.5億円も使うことができるの?

くわまるが困っているイラスト

「公共施設の更新には、たくさんのお金が掛かるんだね。」

公共施設等の更新に毎年120.5億円を使えるのでしょうか。

伊勢崎市のお金はすべてを公共施設等の更新に使えるわけではなく、福祉や教育などのためにも使わなくてはなりません。なかでも、少子高齢化に伴い、福祉などにかかるお金は、年々増加傾向にあり、今後も増加する見込みとなっています。

そのようななか、公共施設等の更新に使えるお金は毎年92億円程度と見込まれており、公共施設等の更新に毎年120.5億円も使うことは難しいのです。

限られたお金で公共施設等を更新するにはどうしたらいいの?

だからこそ、これからの「公共施設等の老朽化」についてどうしていくべきかを考える必要があるのです。そこで伊勢崎市では、その考えをまとめた計画を平成28年8月に策定しました。それが「伊勢崎市公共施設等総合管理計画」です。

計画ではこれからの公共施設等の管理について、「総量の適正化」「長寿命化の推進」「効率的な管理・有効活用」の3つを基本的な考え方としています。

3つの基本的な考え方ってなに?

総量の適正化

1つ目として、総量の適正化の考え方です。人口動態や社会情勢、社会ニーズの変化などを踏まえ、公共施設等の規模の最適化を推進し、特に更新時にあたっては統廃合・複合化の検討に取り組みます。

長寿命化の推進

くわまるが座っているイラスト

「建物を長く使えるようにすることも大切なんだね!」

次に長寿命化の推進の考え方です。的確な点検・診断の実施により予防保全(壊れたり損傷したりする前に前もって補強や修繕を行うこと)を推進し、公共施設等の安全確保を図るとともに長寿命化に取り組みます。特に公共施設については、耐震化も含め、安全確保を優先しながらも、建物の寿命とされている年数を上回る期間の利用が可能になるよう、必要な方策を推進します。

効率的な管理・有効活用

さらに効率的な管理・有効活用の考え方です。民間活力の活用や広域的な連携を進めるなど、公共施設等の効率的な管理運営を進めるとともに資産活用による新たな財源の確保に取り組みます。

以上のような考え方を基に、計画では伊勢崎市は人口がほぼ変わらないと想定していることから、「現状の機能を実質的に確保しつつ、更新費の縮減を図ること」を目指し最大限の取り組みを進めていくこととします。

つまり、今ある公共施設等の機能は残しつつ、毎年120.5億円かかる更新費を減らせるようにするということです。

どうやって更新費の縮減を図るの?

くわまるが考えているイラスト

では「現状の機能を実質的に確保しつつ、更新費の縮減を図る」ためにはどのようなことをすればいいのでしょうか。

その方法について、いくつか紹介します。

具体的な取り組み1

更新費の縮減を図るために、公共施設の需要の見込みを踏まえたうえで、統廃合や複合化に取り組み、施設の需要と立地のマッチングを図ります。

統廃合とは、複数の同じ機能の施設を1つにまとめ、機能を廃止した施設は別の機能として再利用したり、建物自体を壊したり、売ったりする取り組みです。利用者の状況や、施設の立地などを踏まえたうえで統合を行うことで、これまではそれぞれの施設でかかっていた維持費が1施設分で済むことになります。

同じ用途の2つの建物を統廃合して1つにするというイラスト

また、現在伊勢崎市のほとんどの施設は、1つの施設につき1つの機能を持っているという運用形態になっています。たとえば、図書館として建てられてものは図書館としてだけ使う、というものです。

伊勢崎市公共施設等総合管理計画では、1つの施設に複数の機能を持たせることについて、検討することとしています。たとえば、2階建ての建物の1階を公民館、2階を図書館などと、1つの施設に異なる複数の機能を持たせることです。これを複合化といいます。

複合化は、トイレや廊下などを共有することができ、これまでの機能を維持しながらも、更新に掛かるお金を抑えるという取り組みです。施設の複合化により、1つの施設で複数の機能が利用ができることで、市民サービスの向上にもつながるというメリットも考えられます。

用途の異なる2つの建物を複合化して1つの建物にするというイラスト

具体的な取り組み2

公共施設については、耐震化も含め、安全確保を優先しながら長期の利用が可能になるよう、必要な対策を行います。公共施設等の予防保全を強化することにより、耐震化を含めた安全確保と長寿命化を図ります。

具体的な取り組み3

更新にあたっては、新しい工事方法や材料の導入に取り組むことで、建物がより長持ちするようにしたり、工事に掛かるお金を減らしたりします。

その他にも、更新費の縮減だけでなく、更新費の財源を確保する取り組みも進めることとしています。そのために、売却や貸付も含めた土地や建物の有効活用、有効運営を進めます。また、未利用地や施設の統廃合、複合化により生じる余剰地は、転用や売却を進めます。さらには、あらゆる施設などに関する管理運営コストの縮減を図り、更新費の確保に向けた財源とします。

伊勢崎市は、このような取り組みを行うことで、更新費の縮減や財源確保に努めます。

統廃合や複合化や長寿命化を行うことで更新費が縮減される
くわまるが勉強をしているイラスト

「いろいろな取り組みがあるんだね。」

実際に取り組んでいることは?

有効活用

くわまるが田島弥平旧宅の隣にいるイラスト

「みんな遊びに来てね!」

  • 平成27年度に廃校となった境島小学校の建物の一部を、田島弥平旧宅案内所として有効活用し、案内所を平成30年9月から開設

統廃合

くわまるがフォークを持っているイラスト

「これからもおいしい給食が食べられるね!」

  • 老朽化の進んだ3つの学校給食調理場を廃止し、新たに第一学校給食調理場を建設し、令和元年9月より稼働

詳しい概要については、下記リンクからご確認ください。

長寿命化

  • 平成30年度から2年間かけて文化会館の長寿命化改修工事(建物を長持ちさせる工事)を実施

除却

  • 建替に伴う旧宮郷公民館の解体

これからの取り組みはどうするの?

伊勢崎市公共施設等総合管理計画に基づいて施設ごとの具体的な対応方針を定める個別施設計画を策定しています。

今後も現状の機能を実質的に確保していくことを目指し、更新費縮減及び財源確保に関する実施項目に取り組み、公共施設等の安定的な管理運営を推進していきます。

くわまるがこれからも伊勢崎市をもっと元気にしていくよと言っているイラスト

平成27年の市民意識調査で公共施設についてのアンケートを実施しました

伊勢崎市公共施設等総合管理計画の策定に伴い、平成27年7月から8月に市民意識調査を行いました。ご協力ありがとうございました。

  • 調査対象者=伊勢崎市内に在住する満20歳以上の人
  • サンプル数=2,000人
  • 有効回答数=715人
  • 有効回答率=35.8%

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更新日:2020年02月10日