外来生物に注意してください

更新日:2022年06月01日

特定外来生物とは

外来生物法(「特定外来生物による生態系に係る被害の防止に関する法律」)により、生態系、人の生命・身体、農林水産業へ被害を及ぼすもの、または及ぼす恐れがあるものの中から指定された生物をいいます。

特定外来生物に指定された生物は、飼育、培養、保管、運搬、譲渡、輸入することや、野外へ放すことなどが法律で禁止されており、違反すると罰則があります。

外来種被害予防三原則

環境省では、外来種による被害を予防するため、外来種被害予防三原則を提唱しています。外来種対策は、生態系へ及ぼす影響を最小限にとどめることが重要です。外来種に接する際は、この原則へのご理解とご協力をお願いします。

  • 入れない
    悪影響を及ぼすおそれのある外来種を自然分布域から非分布域へ「入れない」
  • 捨てない
    飼養・栽培している外来種を適切に管理し、「捨てない」(逃がさない・放さない・逸出させないことを含む)
  • 拡げない
    既に野外にいる外来種を他地域に「拡げない」(増やさないことを含む)

オオキンケイギク

オオキンケイギクは、北米原産の多年草で、5月から7月ごろにかけて鮮やかな黄色の花を咲かせます。強靭でよく生育することから、かつては工事の際の法面緑化に使用されたり、苗が販売されたりしていました。しかし、いったん定着してしまうと在来の野草の生育場所を奪い、周囲の環境を一変させてしまうため、平成18年に外来生物法に基づく特定外来生物に指定され、生きたままの運搬や栽培、譲渡などが原則として禁止されました。

オオキンケイギクの特徴

オオキンケイギクの写真

オオキンケイギクの写真。花びらや中心が黄色で花のまわりがギザギザしているのが特徴です。

キク科の多年生植物で、高さは30~70センチメートル程度になります。

秋に開花するコスモスに似ていますが、オオキンケイギクの開花時期は5~7月で、とても強靭で繁殖力が強く、かつては観賞用・緑化用として国内に導入され、道路の法面緑化などに使用されていました。

オオキンケイギクとよく似た植物

オオキンケイギクとよく似た植物にキバナコスモス(下図右側)がありますが、こちらは特定外来生物ではありません。キバナコスモスは初秋に開花するほか、葉は細かく切れ込みのある特徴的な形をしているため、比較的簡単に見分けることができます。

オオキンケイギクの葉

オオキンケイギクの葉は細長いヘラ状

キバナコスモスの葉

キバナコスモスの葉は細かく切れ込みがあり短い

オオキンケイギクを見つけた時の対処法

オオキンケイギクが庭などに生えているのを見かけたら駆除しましょう。しかし、オオキンケイギクは生きたまま移動させる、保管するなどの行為が禁止されています。

処理する際には、根から引く抜いたものを2、3日天日にさらして枯死させる等した後で、ゴミ袋に入れ処分してください。

場所によっては除草剤による駆除も効果的です。拡げないようにするためには、種子をつける前に駆除することが望まれます。

ナガミヒナゲシ

ナガミヒナゲシは、ヨーロッパ地中海沿岸原産のケシ科の一年草で、高さは20~60センチメートルまで成長し、4月頃から6月頃にオレンジ色の花を咲かせます。道端や空き地などの日当たりのよい場所でよく見られ、きれいな花を咲かせる一方で、繁殖力が強く、雑草化のリスクがあるほか、根からにじみ出る物質により、他の植物の生育を阻害することが指摘されています。

(注意)特定外来生物には指定されていませんが、注意が必要です。

ナガミヒナゲシ

ナガミヒナゲシ

ナガミヒナゲシの花

花弁は4枚でオレンジ色

ナガミヒナゲシの実

完熟前の未熟な実

ナガミヒナゲシを見つけた時の対処法

未熟な種子にも発芽力があるため、花茎が伸びる前に刈り取ることが望ましいですが、開花後に刈り取った際には、種子がこぼれ落ちないようごみ袋などに入れ、燃えるごみとして出してください。

外部リンク

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