熱中症を予防しよう

更新日:2024年05月01日

急に気温が高くなる5月ごろから増えはじめる熱中症。

重症化すると命を落とすこともあります。

正しい知識と対処法を身につけ、熱中症を予防しましょう。

熱中症とは

熱中症の症状

熱中症は、高温多湿の環境下で体内の水分や塩分バランスが崩れたり、体内の調整機能がうまくいかないことにより、大量の発汗、目まいや頭痛、さらに吐き気や体のだるさなどの症状が現れ、重症になると意識障害などがおこり、命が危険な状態になります。

熱中症に負けない体づくりをしましょう

熱中症を予防するためには、日頃から暑さに負けない体づくりが基本となります。食事は栄養バランスを考えて1日3回とりましょう。特に朝食は大切です。

また、規則正しい生活で十分な睡眠、そして普段から適度に汗をかくような運動習慣を持ち、暑さに慣れることが大切です。暑さに負けない体づくりを心がけましょう!!

熱中症の分類と対処方法

熱中症が疑われる場合は、風通しのよい日陰や冷房が効いている室内などに移動して安静にしましょう。また、衣類を緩め、濡れた冷たいタオルで冷やし、水分がとれるときは少しずつスポーツドリンクなどを補給しましょう。

なお、症状が改善されない場合、自力で水分補給がとれない、意識がない場合には迷わずに救急車を呼びましょう。

熱中症の分類と対処方法
程度 症状 対処 医療機関へ受診
軽症 めまい、立ちくらみ、大量の汗、足がつるなど 涼しい場所に移動。安静、体を冷やす、水分・塩分を補給 症状が改善しなければ受診が必要
中等度 頭痛、吐き気、体がだるい、体に力が入らないなど 涼しい場所に移動。安静、体を冷やす、水分・塩分を補給 口から飲めない場合や症状が改善しなければ受診が必要
重度 意識障害(呼びかけに対して返事がおかしい)、けいれん、高い体温、運動障害(普段どおりに歩けない)など 涼しい場所に移動し、体を冷やす 救急車を呼び、医療機関へ搬送する

(注意)症状が急に変化する場合があります。涼しい場所に移動した後は、必ず誰かがそばで付き添ってください。

熱中症を引き起こす要因

  • 気象:気温が高い、湿度が高い、風が弱い、日差しが強い、急に暑くなったなど
  • 環境:屋外、炎天下、風通しのない場所(体育館など)、室温調節ができない所、車中など
  • 行動:激しい運動や慣れない運動、長時間の屋外作業、水分補給できない状況など

熱中症になりやすい人

乳幼児、高齢者、暑さに慣れていない人、二日酔いや寝不足などの体調不良、持病がある人、 肥満の人など

熱中症予防のポイント

1.外出時の工夫

  • 飲み物を持ち歩きましょう
  • 日傘や帽子を着用し、直射日光を避けましょう
  • 日陰を選んで歩き、木陰や屋内に入り、休憩を小まめに取りましょう
  • 車内に子どもや高齢者を乗せたままにすることは絶対にやめましょう
  • 通気性の良いゆったりとした服装をしましょう

2.こまめな水分補給を

  • のどの渇きを感じる前に小まめに水分を取りましょう
  • 汗をかいたときにはスポーツドリンクや塩あめなどで塩分を補給しましょう
  • アルコールやカフェインを含む飲み物は、水分補給に適しません
  • 冷たい飲み物や糖分の多いジュースの取りすぎに注意しましょう

3.室内にいる時の工夫

  • 扇風機やエアコンを使用し、室内温度を28度、湿度を60%以下に保ちましょう
  • カーテンやすだれ、グリーンカーテンなどを利用し日差しを遮る工夫をしましょう
  • 手の届くところに飲み物を置き、就寝前や起床時、入浴後は意識して水分補給をしましょう

4.暑さに負けない体力づくり

  • 栄養バランスの良い食事を心掛け、特に朝食はとりましょう
  • 発汗機能が正常に働くように、日頃から適度な運動を習慣付けましょう
  • ぬれたタオルや氷・保冷剤などを使用し、体を冷やすなどして快適に過ごしましょう

熱中症警戒アラートが発表されたら、より一層注意しましょう

熱中症警戒アラートとは?

熱中症警戒アラートとは、特に暑くなると予測された日の当日早朝や前日夕方に、環境省と気象庁が国民に注意を呼び掛ける情報として都道府県ごとに発表されます。気温、湿度、日差し等からなる暑さ指数(WBGT)を使い、熱中症の危険性を示します。

熱中症警戒アラートが発表されたら熱中症にかかる危険性が極めて高いため、いつも以上に積極的に、熱中症予防に努めましょう。

暑さ指数(WBGT)に応じた注意事項等
温度基準
(WBGT)
注意すべき生産活動の目安 注意事項 熱中症予防運動指針
危険
(31以上)
すべての生活活動でおこる危険性 高齢者においては安静状態でも発症する危険性が大きい。外出はなるべく避け、涼しい室内に移動する。

運動は原則中止

特別の場合以外は運動を中止する。特に子どもの場合には中止すべき。

厳重警戒
(28以上31)
すべての生活活動でおこる危険性 外出時は炎天下を避け室内では室温の上昇に注意する。

厳重警戒(激しい運動は中止)

熱中症の危険性が高いので、激しい運動や持久走など体温が上昇しやすい運動は避ける。10分から20分おきに休憩をとり適宜、水分、塩分を補給する。暑さに弱い人は運動を軽減または中止。

警戒
(25以上28)
中等度以上の生活活動でおこる危険性 運動や激しい作業をする際は定期的に十分に休息を取り入れる。

警戒(積極的に休憩)

熱中症の危険性が増すので、積極的に休憩をとり適宜、水分、塩分を補給する。激しい運動では、30分おきくらいに休憩をとる。

注意
(25未満)
強い生活活動でおこる危険性 一般に危険性は少ないが激しい運動や重労働時には発生する危険性がある。

注意(積極的に水分補給)

熱中症による死亡事故が発生する可能性がある。熱中症の兆候に注意するとともに、運動の合間に積極的に水分、塩分を補給する。

出典:環境省 熱中症予防情報サイト

熱中症警戒アラートの発表状況は、ニュースや天気予報等、多くの手段で知ることができます。環境省や気象庁のサイトで、最新の状況を確認しましょう。

  • 急ぐ用事がある場合を除いて外出を控えましょう。
  • 部屋の中でも、エアコンなどを使って、涼しくして過ごしましょう。
  • のどが渇く前に、小まめに水分をとりましょう。
  • 家族や身近な人同士で、熱中症に気を付けるように声を掛け合いましょう。
  • 特に高齢者、子ども、障害のある人など、熱中症になりやすい人には昼夜を問わずエアコンの使用や小まめな水分補給等を行うよう、身近な人から声をかけましょう。
  • 屋外や空調のない屋内での運動は、原則、中止や延期をしましょう。

熱中症特別警戒アラートとは?

前日の午後2時に、広域的に過去に例のない危険な暑さ等により、人の健康に係る重大な被害が生じるおそれがあるときに発表されます。発表されたら危険な暑さから自分と自分の周り人を守れるよう準備と対応が必要です。

  • 室内等のエアコン等により涼しい環境にて過ごす
  • こまめな休憩や水分補給・塩分補給
  • 熱中症にかかりやすい人は積極的に自ら対策を徹底
  • 熱中症にかかりやすい人の周りの人は、熱中症にかかりやすい人がエアコン等により涼しい環境で過ごせているか声かけや確認

イベント等においては、適切な熱中症対策が取れていることを確認し、適切な熱中症対策が取れない場合は中止・延期の検討をお願いいたします。

環境省熱中症予防情報サイト(環境省)(外部サイトに移動します)

熱中症警戒アラートの情報配信(外部サイトに移動します)

熱中症の危険性が極めて高い暑熱環境となることが予測される際に、環境省と気象庁が連携して、新たに暑さへの「気づき」を呼びかけるものです。

QRコードからの追加

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環境省LINEアカウントQRコード

高温注意情報(気象庁)

熱中症予防のための情報・資料サイト(厚生労働省)

熱中症に関する動画

この記事に関するお問い合わせ先

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〒372-0812 伊勢崎市連取町1155番地
電話番号 0270-23-6675
ファクス番号 0270-21-8995

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