残薬削減のお願い

更新日:2020年09月10日

福祉医療制度は、加入する健康保険で医療機関などを受診したときに、医療費(保険診療)の自己負担額(一部負担金)を伊勢崎市が福祉医療費として負担する制度です。受給資格者には「福祉医療費受給資格者証」、または「福祉医療費受給資格者承認通知書」が交付され、医療機関などで保険証などと一緒に提示することで、自己負担額が無料(伊勢崎市が負担)になります。

医療費の増大や財政状況が厳しい中、皆さんが安心して医療を受けられるこの制度を維持していくために、医療費の増大を抑制していくことは福祉医療制度や健康保険制度における急務の課題となっています。

そこで、医療費の増大に伴う財政負担の軽減に向けた取り組みの一つとして、国でも残薬(薬の飲み残し)の削減に努めています。

残薬(薬の飲み残し)とは

医療機関から処方された薬を服用するのを忘れ、余った薬を「残薬」といいます。厚生労働省の調査によると、対象者のうち、約90%の人が残薬を持っていて、約55%の人が、医薬品が余った経験があると回答しています。

薬を飲み残す理由は?

平成25年度厚生労働省保険局医療課委託調査「薬局の機能に係る実態調査」では次のことが挙げられています。

  • 飲み忘れが積み重なった(67.6%)
  • 自分で判断し飲むのをやめた(21.5%)
  • 新たに別の医薬品が処方された(21.5%)

薬の飲み残しから生じる心配なことは?

残薬を自己判断で服用することで、健康被害が生じる恐れがあります。

平成25年度厚生労働省保険局医療課委託調査「薬局の機能に係る実態調査」によると、余った医薬品の状況として次のことが挙げられています。

  • 捨てる(14.4%)
  • 保管しておくが飲んでいない(29.4%)
  • 保管しておき飲むこともある(28.8%)

さらに、薬局調査によると、残薬が患者に及ぼす影響として、次のことが挙げられています。

  • 患者が自己判断で服用(75.6%)
  • 患者が自己判断で増量(13.2%)
  • 服用すべき薬と混同して区別が困難(48.7%)

残薬を出さないためには

まずは、かかりつけの医師や薬剤師に相談してください。

お薬手帳は、処方された薬の名前や服用する量・回数などを記録しておくのに便利です。薬について、種類や量、服用方法など、分からないことがある場合は、医師や薬剤師に確認し、適正に薬を服用するようにしましょう。薬局で処方箋が調剤されるときに、お薬手帳の交付を申し出てみませんか。

日頃からの薬の適正な服用のためにも、分かりやすいところに保管するなど、薬の保管場所を工夫してみませんか。

この記事に関するお問い合わせ先

健康推進部年金医療課 医療助成係
〒372-8501 伊勢崎市今泉町二丁目410番地 伊勢崎市役所本館1階
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