水道料金・下水道使用料改定のお知らせ
令和6年4月1日から水道料金・下水道使用料を改定します。
ご理解とご協力をお願いいたします。
改定の目的
水道料金改定の目的
地方公営企業である水道事業には独立採算制の原則があり、使用者の皆様の水道料金によって事業が運営されています。
伊勢崎市水道事業は、これまで安全で安心な水道水を安定的に供給してきましたが、水道施設は整備から60年を経過したものや、昭和40年代の水需要の増加に伴って整備した施設が多くあり、経年化が進んでいます。老朽化した水道管では、漏水や濁り水の発生する可能性が高くなり、市民生活に大きな影響を与える恐れがあることから計画的に更新する必要があります。さらに、災害発生時の水道施設被害を最小限に抑えられるよう施設の耐震化についても速やかに進めなければなりません。
中長期的な経営の基本計画である「伊勢崎市水道事業経営戦略」では、老朽化した水道施設の更新や耐震化工事を実施していくにあたり、多大な費用が見込まれています。
これまで事業の民間委託や職員数の削減などの経費削減に努めてきましたが、このままでは資金が足りなくなる恐れがあります。今後必要となる資金を確保し、将来世代に負担を先送りにしないために、水道料金を改定することになりました。
【注記】伊勢崎市水道事業経営戦略の詳細については、下記リンクをご覧ください。
下水道使用料改定の目的
地方公営企業である下水道事業には独立採算制の原則があり、汚水処理に要する経費については、本来、下水道使用料で賄わなければなりません。
しかしながら、伊勢崎市下水道事業では、これまで事業の民間委託や職員数の削減などの経費削減に努めてきましたが、使用料収入だけでは経費を賄うことができず、その財源不足を一般会計からの繰入金で補てんすることで事業を運営しているのが現状です。繰入金には下水道を利用していない市民の税金も含まれていることから負担の公平性に反するため、繰入金による補てんを解消していく必要があります。
また、中長期的な経営の基本計画である「伊勢崎市下水道事業経営戦略」では、このような厳しい経営状況の中でも、汚水処理人口普及率の向上のための管きょ整備や老朽施設の補修・更新などに多大な投資を見込んでいます。
必要な投資を遂行しながら今後更なる経営の健全化を図り、将来世代に負担を先送りにしないために、下水道使用料を改定することになりました。
【注記】伊勢崎市下水道事業経営戦略の詳細については、下記リンクをご覧ください。
改定の内容
水道料金・下水道使用料は2カ月ごとの請求となるため、2カ月あたりの内容となっています。
水道料金改定の内容
基本料金(2カ月あたり・税抜)
基本料金の改定前後の比較です。
水道メーターの口径は、「上下水道使用量のお知らせ(検針票)」で確認することができます。
メーター口径 | 現行料金 | 新料金 | 差額 |
---|---|---|---|
13ミリメートル | 1,380円 | 1,520円 | 140円 |
20ミリメートル | 1,800円 | 2,100円 | 300円 |
25ミリメートル | 3,600円 | 4,220円 | 620円 |
30ミリメートル | 8,200円 | 9,600円 | 1,400円 |
40ミリメートル | 19,000円 | 22,200円 | 3,200円 |
50ミリメートル | 37,000円 | 43,200円 | 6,200円 |
75ミリメートル | 67,000円 | 78,400円 | 11,400円 |
100ミリメートル | 90,000円 | 105,400円 | 15,400円 |
150ミリメートル | 180,000円 | 210,600円 | 30,600円 |
水量料金(1立方メートルにつき・2カ月あたり・税抜)
水量料金の改定前後の比較です。
使用水量 | 現行料金 | 新料金 | 差額 |
---|---|---|---|
1から20立方メートル | 65円 | 70円 | 5円 |
21から40立方メートル | 110円 | 115円 | 5円 |
41から100立方メートル | 125円 | 130円 | 5円 |
101立方メートルから | 145円 | 145円 | 0円 |
下水道使用料改定の内容
基本料金(2カ月あたり・税抜)
基本料金の改定前後の比較です。
下水道使用料の基本料金は一律料金となっています。
現行料金 | 新料金 | 差額 |
---|---|---|
900円 | 1,400円 | 500円 |
水量料金(1立方メートルにつき・2カ月あたり・税抜)
水量料金の改定前後の比較です。
使用水量 | 現行料金 | 新料金 | 差額 |
---|---|---|---|
1から20立方メートル | 53円 | 58円 | 5円 |
21から50立方メートル | 93円 | 95円 | 2円 |
51から100立方メートル | 106円 | 106円 | 0円 |
101から500立方メートル | 109円 | 109円 | 0円 |
501立方メートルから | 113円 | 113円 | 0円 |
水道料金・下水道使用料の計算方法
水道料金・下水道使用料は基本料金と水量料金の合計額に消費税及び地方消費税相当額を加算した金額になります。
水道料金の計算例
水道メーター口径20ミリメートルで2カ月の使用水量が45立方メートルの場合
区分 | 金額 | 算出根拠 |
---|---|---|
基本料金 | 2,100円 | メーター口径20ミリメートルの基本料金 |
水量料金 | 4,350円 | 内訳1~3の合計金額
|
消費税 | 645円 | 基本料金と水量料金の合計金額に消費税率10%を掛けた金額、1円未満切り捨て |
合計 | 7,095円 | 基本料金と水量料金と消費税の合計金額 |
下水道使用料の計算例
2カ月で使用水量が45立方メートルの場合
区分 | 金額 | 算出根拠 |
---|---|---|
基本料金 | 1,400円 | 一律の基本料金 |
水量料金 | 3,535円 |
内訳1と2の合計金額
|
消費税 | 493円 | 基本料金と水量料金の合計金額に消費税率10%を掛けた金額、1円未満切り捨て |
合計 | 5,428円 | 基本料金と水量料金と消費税の合計金額 |
新水道料金・下水道使用料の早見表
新水道料金・下水道使用料における水道メーター口径13、20、25ミリメートルの2カ月分の水道料金・下水道使用料の早見表です。
新水道料金・下水道使用料早見表 (PDFファイル: 242.6KB)
新水道料金・下水道使用料の適用時期
新水道料金・下水道使用料は令和6年4月1日から適用されます。ただし、令和6年3月31日以前から水道・下水道を継続してご使用のお客様については、以下のとおり経過措置が適用されます。
令和6年3月31日以前から使用する場合
偶数月検針のお客様は令和6年6月検針分から、奇数月検針のお客様は令和6年7月検針分から新水道料金・下水道使用料が適用となります。
【注記】検針月は地域によって奇数月か偶数月で異なります。「上下水道使用量のお知らせ(検針票)」をご確認ください。
令和6年4月1日以降に使用開始(開栓)の場合
初めての検針分から新水道料金・下水道使用料が適用となります。
改定に至るまでの経緯
水道料金及び下水道使用料の改定について、外部の有識者や各団体の代表、公募委員で組織される伊勢崎市水道料金等審議会に審議を依頼し、計5回の審議を重ね、意見書の提出を受けました。また、審議会と並行してパブリックコメント手続を令和5年8、9月に実施し、広く使用者の意見を確認する機会を設けました。審議会からの意見書をもとに、伊勢崎市上下水道事業では水道料金及び下水道使用料改定のための条例改正案を令和5年第5回伊勢崎市議会定例会に提案し、可決されました。
【注記】水道料金等審議会及びパブリックコメント手続きの詳細については、下記リンクをご確認ください。
水道料金および下水道使用料改定(案)《パブリックコメント手続》
よくあるご質問
今回の改定でどのくらいの収入増になりますか?
令和6年度から9年度の4年間で次の金額の収入増を見込んでいます。
水道料金:約11億円
下水道使用料:約5億円
改定をしないとどうなりますか?
水道料金
水道事業に必要な資金が確保できないことになります。その場合、計画している施設更新や耐震化工事を抑制する方法などが考えられますが、老朽化した水道管による漏水や断水などの危険性が高まり、市民生活に大きな影響を与える恐れがあります。
また、必要な資金を企業債(借金)により確保するという方法もありますが、既に企業債残高が高止まりしており将来の人口減少が見込まれる中では将来世代に過度な負担を強いることになります。
下水道使用料
下水道事業運営において、使用料収入だけでは経費を賄うことができず、その財源不足を一般会計からの繰入金で補てんしているのが現状です。繰入金には下水道を利用していない市民の税金も含まれていることから、負担の公平性に反する状態が今後も解消されないことになります。
今後も改定の予定はありますか?
水道料金
「伊勢崎市水道事業経営戦略」では財源試算を行っており、試算の中では令和10年度に10%増の水道料金改定が試算されていますが、今後の水道料金改定については、今回の改定と同様にその都度経営状況や経済情勢等を踏まえて「水道料金等審議会」において慎重な審議を行いながら検討していく予定となっています。
下水道使用料
「伊勢崎市下水道事業経営戦略」では財源試算を行っており、試算の中では令和10年度と15年度にそれぞれ15%増の下水道使用料改定が試算されていますが、今後の下水道使用料改定については、今回の改定と同様にその都度経営状況や経済情勢等を踏まえて「水道料金等審議会」において慎重な審議を行いながら検討していく予定となっています。
前回の改定はいつですか?
前回の改定は次のとおりとなっています。
水道料金:令和2年4月1日
下水道使用料:平成10年4月1日
改定に関する周知はどのように行っていますか?
市ホームページのほか、令和6年2月号の広報紙や令和6年2月と3月検針において改定をお知らせするチラシを配布します。
自分の水道メーター口径を知りたいですが、どうすればわかりますか?
検針時に投函される「上下水道使用量のお知らせ(検針票)」で確認することができます。
また、水道メーターの蓋にも表示されているため、ご自宅のメーターの直接見ることでも確認することができます。
自分の使用水量を知りたいですが、どうすればわかりますか?
検針時に投函される「上下水道使用量のお知らせ(検針票)」で確認することができます。
関連リンク
この記事に関するお問い合わせ先
上下水道局総務課 料金係
〒372-0818 伊勢崎市連取元町170番地3
電話番号 0270-30-1230
ファクス番号 0270-21-1101
更新日:2024年02月01日