生活騒音

更新日:2022年01月06日

生活騒音とは

一般家庭の日常生活のなかで発生する音のうち、近隣へ迷惑となっているものを「生活騒音」といいます。近年、この生活騒音に関連するトラブルが増加しています。

音は、それを必要とする人は「あった方がよい、あってもよいもの」として受け入れますが、必要としない人は「あっては困る、無いほうがよいもの」として排除しようとします。音に対する好き嫌いは音の大きさや種類によって一律的に決まるものではなく、その人の価値観やその時の状況などによって変わります。

生活騒音にかかわる規制

法律や条例では、特定の施設を使用する工場や建設作業など、近隣の生活環境への影響が大きい騒音について規制対象となっています。

生活騒音は人が生活することに伴って発生する音であり、これを規制することは日常生活に制限を加えることになることから、一律的な規制対象とはなっていません。そのため、生活騒音に関するトラブルについては、民事的な当事者間の話し合いなどによる解決が望まれます。

生活騒音の主な発生源とその対策

生活騒音の主な発生源とその対策
発生源 工夫・対策の一例
テレビ・ステレオなどの音響機器
  • 早朝や夜間については、特に音量を控えめにする。
  • 音響機器の置き場所や向きについて、隣の家への影響が少ないように配慮して設置する。
  • イヤホンやヘッドホンを使用する。
洗濯機や掃除機など
  • 早朝や深夜の使用は避ける。
  • 低騒音型の機器を購入する。
  • 機器は壁から離し、また床との間に防振マット(ゴム)や消音マットを敷設する。
  • 機器から異音が発生する場合は、修理などの対策を行う。
エアコンの室外機
  • 室外機の設置場所について、隣の家への影響が少ないよう配慮する。
  • 機器から異音が発生する場合は、修理などの対策を行う。
ボイラー・給湯器など
  • 機器の設置場所について、隣の家の近くを避けるなど、近隣への影響が少ないよう配慮する。
  • 低騒音型の機器を購入する。
  • 機器から異音が発生する場合は、修理などの対策を行う。
ピアノなどの楽器
  • 早朝や深夜の使用は避ける。
  • 窓を開けたまま使用しない。
  • 防音カーテンを設置したり、窓を二重サッシにするなど防音対策を行う。
目覚まし時計や電話、チャイムなど
  • 隣の家に迷惑の掛からない場所に置く。
  • 音量を必要以上に大きくしない。
風呂・給排水音など
  • 早朝や深夜時間帯の水の使用、入浴はできる限り控える。
自動車の空ぶかしなど
  • 敷地内でのアイドリング時間を減らす。
  • 静かにドアを開閉する。
  • カーステレオやカーラジオなどの音量に注意する。

(注意)早朝や深夜時間帯については、特に配慮が必要です。

犬などのペット
  • 犬は小さいときからしつけ、無駄吠えをさせない。
  • 猫は繁殖期の鳴き声が大きいため、繁殖を望まない場合は、去勢避妊手術を行う。
話し声や騒ぎ声
  • 庭や玄関先での長時間の立ち話は避ける。
  • 早朝や深夜時間帯の話し声について、十分に注意する。

生活騒音トラブルの解決に向けて

一般家庭から発生する生活騒音の問題は、当事者間での話し合いなどによる合意が解決への糸口となります。法令による規制はなく、また民事的な問題であるため、行政が間に入り対応することは原則行っていません。当事者間での解決が難しい場合は、地域の自治会や町内会、集合住宅であれば管理会社などに相談する方法も考えられます。

生活騒音は、日常生活を営む上で必然的に発生するため、多くの人が被害者あるいは加害者となる可能性があります。社会生活を営む上で他人の迷惑になるような音はできるだけ出さないよう工夫や対策をすることが大切です。また、当事者間の人間関係によって音の感じ方は左右されます。普段から挨拶を心掛けるなど、良好な人間関係の構築に努めてください。

この記事に関するお問い合わせ先

環境部環境政策課 環境保全係
〒372-0824 伊勢崎市柴町954番地 清掃リサイクルセンター21 管理棟2階事務室
電話番号 0270-27-2733
ファクス番号 0270-27-5388

メールでのお問い合わせはこちら