胃がん検診
受診の際の注意
新型コロナウイルス感染症拡大防止のため、検診を受ける際は次のページを確認して守ってください。
胃がんについて
胃は、袋状の器官で、みぞおちの裏のあたりにあります。胃の主な働きは、食べ物をある時間その中にとどめ、消化することです。
胃がんは、胃の壁の内側をおおう粘膜の細胞が何らかの原因でがん細胞となり、増えていくことにより発生します。がんが大きくなるに従い、徐々に深い層の粘膜にまで広がっていきます。胃がんは、日本全国で1年間に約126,000人が診断されます。特に50歳以上の男性に多い傾向にあります。男性で2番目に多く、女性では4番目に多いがんです。
原因
ヘリコバクターピロリ(ピロリ菌)の感染、喫煙、塩分が高い食品の摂取が、胃がん発生の危険性を高めると報告されています。
症状
早い段階では自覚症状がほどんどありませんが、代表的な症状は下記の通りです。
代表的な症状
胃(みぞおち)の痛み・不快感・違和感、胸やけ、吐き気、食欲不振などがあります。これらは胃がん以外に、胃炎や胃潰瘍でも起こります。
また、食事がつかえる、体重が減る、といった症状がある場合は、胃がんが進行している可能性もあります。
気になる症状がある時は、検診ではなく、早めに医療機関を受診しましょう。
定期的に検診を受けましょう
検診の内容
伊勢崎市での胃がん検診は「胃部レントゲン撮影(バリウム検査)」と「胃内視鏡検査(胃カメラ検査)」の2種類あります。どちらかを選んで受診してください。
胃部レントゲン撮影(バリウム検査)

胃部レントゲン撮影では、発泡剤(胃を膨らませる薬)とバリウム(造影剤)を飲み、体の向きを変えながら、胃の中の粘膜を観察する検査です。
検診の手順(例)
- 発泡剤(白い粉)を少量のバリウムで飲みます。だんだん胃が膨らんでいき、げっぷが出やすくなります。検査終了までげっぷは我慢しましょう。
- 残りのバリウムを飲みます。
- 撮影台に立ちます。両側の手すりをつかみます。だんだんと台が倒れてきます。
- バリウムを胃全体に付着させるため、体の向きを変えたり、台が下を向いたりします。
- いろいろな体の向きで8枚撮影します。うつぶせで頭を下にする姿勢もあります。頭をぶつけないように手すりにしっかりつかまりましょう。
- 台が元の位置に戻りましたら検査は終了です。
- 検査終了後はバリウムを便として出すために、すぐに下剤を飲みます。
- 検査後は水分をたくさんとり、白い便(バリウム便)を出し切りましょう。
- 夕方になっても便が出ない場合は、検診をした機関に連絡してください
胃内視鏡検査(胃カメラ検査)

胃内視鏡検査では、口または鼻の中に内視鏡を挿入し、胃の内部を観察する検査です。検査時に疑わしい部位が見つかれば、そのまま生検(組織を採取する)を行う場合もあります。
検診の手順(例)
- 胃の中をきれいにする液体の薬を飲みます。
- ゼリー状の麻酔を入れます(5分程度)
- のどにスプレーの麻酔をします
- 検査台(ベット)に横になります。
- 口または鼻から内視鏡を挿入し食道、胃、十二指腸を撮影します。
- 複数枚撮影をしたら、検査終了です。
伊勢崎市での胃がん検診
対象者には、令和4年4月上旬に「令和4年度伊勢崎市がん検診等受診券在中」の案内を個人通知しました。通知の届かない人、転入された人は、各保健センターへ連絡してください。
対象者
40歳以上の市民(70歳以上の人は個別検診のみ)
(注意)令和5年3月31日時点での年齢です。
受診方法
胃部レントゲン撮影(バリウム検査)
個別検診:令和4年5月2日(月曜日)から令和4年12月28日(水曜日)まで
指定医療機関で行う検診です。直接医療機関に予約の上、受診してください。
自己負担金は1,000円です。
集団検診:令和4年9月から令和4年12月まで
公民館や保健センターで行うバスでの検診です(ハガキ申し込みが必要)。
自己負担金は500円です。
胃内視鏡検査(胃カメラ検査)(個別検診のみ)
個別検診:令和4年5月2日(月曜日)から令和4年12月28日(水曜日)まで
指定医療機関で行う検診です。直接医療機関に予約の上、受診してください。
自己負担金は2,000円です。
令和4年度個別検診 がん検診・骨粗しょう症検診・肝炎ウイルス検診指定医療機関 (PDFファイル: 559.6KB)
以下に該当する人は、自己負担金が無料になります
- 70歳以上の人
- 市民税非課税世帯(世帯全員)の人、生活保護世帯の人で自己負担金免除申請をした人
(詳しくは、関連リンク「各種検診等自己負担金免除申請」をご覧ください)
受診時の持ち物
- 令和4年度 がん検診等受診券シート
- 自己負担金
- 〈集団検診の場合〉郵送された問診票、体調確認票のハガキ、飲料水
- 〈個別検診の場合〉保険証
受診時の注意事項
1.受診前夜9時以降、飲んだり食べたりしていると受けられません。
- タバコやガムなども禁止です。ただし、検査の2時間前までは200ミリリットル程度の水または白湯は飲んでも差し支えありません。
- 薬を服用している人は、必ず事前に主治医に確認し、指示に従ってください。血圧の薬は当日の朝6時までに、水200ミリリットル以内で服用可能です。
- 糖尿病の人は、検査前に内服薬およびインスリン注射をした場合は受けられません。
2.以下の場合はバリウムによる胃がん検診は受けられません。
- 妊娠中または妊娠の可能性がある。
- 寝台の上で寝返りがうてない。
- バリウム検査後にアレルギー症状が出たり、気分が悪くなったことがある。
- 当日まで3日間排便のない人や、下剤を毎日服用しているなど重度の便秘である。バリウムが腸内で固まってしまった人を含む。
- 水分制限を受けている。
- 気管支にバリウムが入った(誤嚥した)または、むせたことがある。
- 体重が120キログラム以上ある。
- 血圧が最高(収縮期)血圧180mmHg(ミリメートルエイチジー)以上、最低(拡張期)血圧110mmHg(ミリメートルエイチジー)以上ある(服薬で調整できる人は可能)
(注意)持病がある人は、検診前に必ず主治医に検診可能か相談してください。
3.以下の項目に当てはまる場合は、必ず主治医に検診が受診可能か相談してください。
- 過去に心臓や脳血管疾患等の病気をした。
- 手術をしてから初めてのバリウム検査である。
- 現在、腸等の病気で治療中または経過観察中である。
- 3か月以内に大腸ポリープの内視鏡手術をした。
- 大腸憩室症、潰瘍性大腸炎の診断を受けたことがある。
- 手術による治療が済んでいない腸ヘルニアの既往、腹痛や血便の症状がある。
- 心臓病や高血圧で内科治療をしている。
- 慢性閉塞性肺疾患(COPD)で治療している。
(注意)集団検診ではお断りをすることがあります
検診結果を確認しましょう
胃部レントゲン撮影(バリウム検査)・胃内視鏡検査(胃カメラ検査)ともに、検診受診後は必ず検診結果を確認しましょう。結果が「要精密検査」となりましたら、必ず精密検査を受けましょう。胃部レントゲン撮影(バリウム)の精密検査は胃カメラです(保険診療)。検診終了後も、気になる症状がある時は、来年の検診を待たずに医療機関を受診しましょう。
問い合わせ
- 健康管理センター 電話番号 0270-23-6675
- 赤堀保健福祉センター 電話番号 0270-20-2210
- あずま保健センター 電話番号 0270-62-9918
- 境保健センター 電話番号 0270-74-1363
関連リンク
- この記事に関するお問い合わせ先
更新日:2022年04月01日