乳がん・甲状腺がん検診
受診の際の注意
新型コロナウイルス感染症拡大防止のため、検診を受ける際は次のページを確認して守ってください。
乳がんとは
乳房は、母乳をつくる乳腺と、それを包む脂肪組織からなります。
乳がんは、乳腺の組織にできるがんで、多くは乳管から発生します。乳がんは、乳房の周りのリンパ節や、遠くの臓器(骨、肺など)に転移することがあります。乳がんは、日本で1年間に約94,500人が診断されています。女性のがんの中では最も多いがんで、9人に1人が乳がんに罹患するといわれています。特に40歳代後半から60歳代後半の罹患率が高い傾向にあります。
原因
乳がんの発生には、女性ホルモンのエストロゲンが深く関わっていることが知られています。体内のエストロゲンが多いことや、エストロゲンを含む経口避妊薬の使用、閉経後の長期のホルモン補充療法は、乳がんを発生させるリスクを高めることが分かっています。
また、初経年齢が低い、閉経年齢が高い、出産経験がない、初産年齢が高い、授乳経験がないなども、乳がんの発生と関連があります。
さらに、飲酒、閉経後の肥満、運動不足といった生活習慣も乳がんを発生させるリスクを高めると考えられています。
症状
乳がんの主な症状は、乳房のしこりです。他には、乳房にえくぼやただれができる、左右の乳房の形が非対称になる、乳頭から分泌物が出るなどがあります。
定期的に検診を受けましょう
検診の内容
問診、乳・甲状腺の視触診、マンモグラフィ検査(40歳代:左右2方向ずつ、50歳以上:左右1方向ずつ)
以下の点に注意してください。
- 必ずマンモグラフィ検査と視触診の両方を受診してください。
- 個別検診では、マンモグラフィ検査を視触診と同日に受けられる医療機関と、後日紹介先で受ける医療機関があります。

問診では、自覚症状、月経や妊娠などに関する事項、既往歴、家族の病歴、過去の検診の受診状況などを確認します。
乳・甲状腺の視触診では、乳房からわきの下やリンパ節などの範囲を医師が手で触り、しこり・はれ・ひきつれ・分泌物・リンパ腺のはれの有無などを見ます。マンモグラフィだけでは写しきれない部分があるために行います。甲状腺は首の視触診のみです。
マンモグラフィ検査は、乳房専用のレントゲン撮影です。病変の位置や広がりを調べます。視触診で発見しにくい小さな病変を見つけることが出来ます。
検診時は上半身裸になるため、脱ぎやすい服装で受診してください。また、髪の長い人は、ヘアゴムなどで髪を束ねて受診してください。
伊勢崎市での乳がん検診
対象者には、令和4年4月上旬に「令和4年度 伊勢崎市がん検診等受診券在中」の案内を個人通知しました。通知の届かない人、転入された人は、各保健センターへ連絡してください。
対象者
令和3年度に検診を受けていない40歳以上の女性
(注意)令和5年3月31日時点での年齢です。
受診方法
個別検診
令和4年5月2日(月曜日)~12月28日(水曜日)
指定医療機関で行う検診です。直接医療機関に予約の上受診してください
令和4年度個別検診 がん検診・骨粗しょう症検診・肝炎ウイルス検診指定医療機関 (PDFファイル: 559.6KB)
集団検診
令和4年8月~12月
公民館や保健センターで行うバスでの検診(ハガキ申し込みが必要です)
自己負担金
1,000円
以下に該当する人は、自己負担金が無料になります
- がんの発症が多い年代の受診促進のため、令和5年3月31日現在の年齢が46~59歳の人は検診費用が無料になります。対象年齢の人には、受診券に【無料対象】の印字がされています。
- 70歳以上の人
- 市民税非課税世帯(世帯全員)の人、生活保護世帯の人で自己負担金免除申請をした人
(詳しくは、関連リンク「各種検診等自己負担金免除申請」を確認してください)
受診時の持ち物
- 令和4年度 がん検診等受診券シート
- 自己負担金
- 〈集団検診の場合〉郵送された問診票、体調確認票のハガキ
- 〈集団検診の場合〉着替えのしやすい服装(前開きの服や羽織るもの)
- 〈個別検診の場合〉保険証
受診時の注意事項
- 出産後2年以内の人は、マンモグラフィに適さないため、医療機関に相談してください。
- 乳房にしこりやひきつれ、痛み、分泌物等の自覚症状がある人は、外科または、乳腺専門外来のある医療機関を受診しましょう。
- 乳がんの既往がある、または現在乳房に疾患があり、医療機関で治療・経過観察中の人は主治医に相談してください。
以下の項目に当てはまる場合は受診できませんので、かかりつけ医などの医療機関に相談してください。
- 妊娠の可能性がある、妊娠中、授乳中
- 豊胸術後、ペースメーカー装着中、脳室-腹腔シャント造設中、前胸部静脈ポート留置中
- 背骨が極度に湾曲している、まっすぐ立っていられない
- 胸部外傷があり、痛み等の症状がある
検診結果を確認しましょう
検診受診後は必ず検診結果を確認しましょう。結果が「要精密検査」となりましたら、必ず精密検査を受けましょう。精密検査では、マンモグラフィの追加撮影、超音波(エコー)検査などを実施します。必要な場合には、細胞診(注射針でしこりの部分の細胞を吸引)や生検(やや太い針でしこりの部分の組織をとる)なども実施します。甲状腺がん検診の精密検査では、血液検査、超音波(エコー)検査、細胞診などを実施します(保険診療)。検診終了後も気になる症状がある時は、来年の検診を待たずに医療機関を受診しましょう。
月に1度はセルフチェックを
乳がん検診は、自分で見つけることが出来る数少ないがんです。
月に1度は日にちを決め、入浴や着替えのときに自分の乳房を触り、しこりがないか確認してみましょう。また、乳頭をつまんで、分泌物がないか確認してみましょう。
乳がんは、脇に近い部分(リンパ節)に好発します。
セルフチェックをしてみましょう

1.見る
鏡の前に立ち、腕を自然に上げ下げしてください。
ここを確認!
- 左右の乳房の大きさ、形に変化はないですか?
- 皮膚にえくぼやひきつれはないですか?
- くぼみ、ただれはないですか?

2.触る
3本の指をそろえ、指の腹でくまなくしっかり乳房に触れます。表面を触るだけでなくしっかり乳腺を意識しましょう。乳房の内側や外側、わきの下のリンパ節まで触りましょう。
ここを確認!
しこりはないですか?

3.つまむ
親指と人差し指で乳頭をつまみます。
ここを確認!
- 分泌物はありませんか?
- 血液が混じっていませんか?
問い合わせ
- 健康管理センター 電話番号 0270-23-6675
- 赤堀保健福祉センター 電話番号 0270-20-2210
- あずま保健センター 電話番号 0270-62-9918
- 境保健センター 電話番号 0270-74-1363
- 健康づくり課 電話番号 0270-27-2746
関連リンク
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更新日:2022年04月01日