乳がん・甲状腺がん検診

更新日:2024年04月01日

乳がん・甲状腺がん検診を受ける際の注意

検診を受ける際は次のページを確認して守ってください。

乳がんとは

乳房は、母乳をつくる乳腺と、それを包む脂肪組織からなります。

乳がんは、乳腺の組織にできるがんで、多くは乳管から発生します。乳がんは、乳房の近くのリンパ節や、骨、肝臓、肺、脳などに転移することがあります。全国で1年間に約98,000人が乳がんと診断されています。女性のがんの中では最も多いがんで、9人に1人が乳がんに罹患するといわれています。特に40歳代後半から70歳代後半の罹患率が高い傾向にあります。

原因

乳がんの発生には、女性ホルモンのエストロゲンが深く関わっていることが知られています。エストロゲンを含む経口避妊薬の使用、閉経後の長期のホルモン補充療法は、乳がんが発生するリスクを高めることが分かっています。

また、初経年齢が低い、閉経年齢が高い、出産経験がない、初産年齢が高い、授乳経験がないなどが、乳がんが発生するリスクを高めると考えられています。

その他、飲酒、閉経後の肥満、運動不足といった生活習慣や糖尿病の既往なども乳がんが発生するリスクを高めると考えられています。

また、第一親等(自分の親または子)で乳がんになった血縁者がいる場合、乳がんのリスクが高いことが分かっています。

乳がんを早期発見、早期治療するためにも、乳がん検診を欠かさず受けましょう。

症状

乳がんの主な症状は、乳房のしこりです。他には、乳房にくぼみができる、乳頭や乳輪がただれる、左右の乳房の形が非対称になる、乳頭から分泌物が出るなどがあります。

定期的に検診を受けましょう

検診の内容

問診、乳・甲状腺の視触診、マンモグラフィ検査(40歳代:左右2方向ずつ、50歳以上:左右1方向ずつ)

以下の点に注意してください。

  • 必ずマンモグラフィ検査と視触診の両方を受けてください。
  • 個別検診では、マンモグラフィ検査を視触診と同日に受けられる医療機関と、後日紹介先で受ける医療機関があります。
マンモグラフィ(乳房のレントゲン撮影)の画像です。

問診では、自覚症状、月経や妊娠などに関する事項、既往歴、家族の病歴、過去の検診の受診状況などを確認します。

乳・甲状腺の視触診では、乳房からわきの下やリンパ節などの範囲を医師が手で触り、しこり・はれ・ひきつれ・分泌物・リンパ腺のはれの有無などを見ます。マンモグラフィだけでは写しきれない部分があるために行います。甲状腺は首の視触診のみです。

マンモグラフィ検査は、乳房専用のレントゲン撮影です。病変の位置や広がりを調べます。視触診で発見しにくい小さな病変を見つけることが出来ます。

検診時は上半身裸になるため、脱ぎやすい服装で受けてください。また、髪の長い人は、ヘアゴムなどで髪を束ねて受けてください。

伊勢崎市での乳がん検診

対象者には、令和6年4月上旬に「令和6年度 伊勢崎市がん検診等受診券在中」の案内を個人通知しました。通知の届かない人、転入された人は、各保健センターへ連絡してください。 

対象者

令和5年度に検診を受けていない40歳以上の女性
(注意)令和7年3月31日時点での年齢です。

検診の受け方

個別検診

令和6年5月1日(水曜日)~12月28日(土曜日)

指定医療機関で行う検診です。直接医療機関に予約の上受診してください

集団検診

令和6年7月~12月

公民館や保健センターで行う検診車(バス)での検診(ハガキ申し込みが必要です)

豊受公民館は、工事のため検診の実施はありません。

自己負担金

1,000円

以下に該当する人は、自己負担金が無料になります

  • がんの発症が多い年代の受診促進のため、令和7年3月31日現在の年齢が46~59歳の人は検診費用無料になります。対象年齢の人には、受診券に【★無料対象★】の印字がされています。
  • 70歳以上の人
  • 市民税非課税世帯(世帯全員)の人、生活保護世帯の人で自己負担金免除申請をした人

(詳しくは、関連リンク「各種検診等自己負担金免除申請」を確認してください)

検診時の持ち物

  • 令和6年度 がん検診等受診券シート
  • 自己負担金
  • 〈集団検診の場合〉郵送された受診票、お知らせ用紙右側「マンモグラフィ同意書」(確認した上でサインをお願いします)、着替えのしやすい服装(前開きの服や羽織るもの)
  • 〈個別検診の場合〉保険証

(注意) 受診券シートを紛失してしまった場合は、以下の再発行申請フォームから、お申込みください。

検診時の注意事項

次の項目に該当する人は、乳がん検診を受けることができません

該当する人は、かかりつけ医へご相談、または、外科・乳腺外来のある医療機関へ受診してください。

  • 6か月以内に乳房にしこりや異常な乳頭分泌物などの自覚症状がある
  • 妊娠中、または妊娠の可能性がある
  • 出産後2年以内、または乳汁分泌がある
  • 10年以内に乳がんの既往がある(主治医の許可がある人は受けられます)
  • 乳腺疾患(乳腺症・繊維腺腫・のう胞・微小石灰化等)があり医療機関で治療・経過観察中である
  • ペースメーカーや植込み型除細動器を挿入中
  • 脳室-腹腔シャントを増設中
  • 豊胸手術(脂肪注入・ヒアルロン酸注入・シリコンバック等)を受けた人(除去後も受けられません)
  • 前胸部静脈ポート留置中
  • 持続血糖測定器等の医療機器を体に装着している
  • 胸部外傷(肋骨骨折・打撲等)があり、外傷による痛みなどの症状がある
  • 極度に背骨が湾曲している
  • 独歩不能・真っ直ぐに立っていることができない

検診結果を確認しましょう

検診受診後は必ず検診結果を確認しましょう。結果が「要精密検査」となりましたら、必ず精密検査を受けましょう。精密検査では、マンモグラフィの追加撮影、超音波(エコー)検査などを実施します。必要な場合には、細胞診(注射針でしこりの部分の細胞を吸引)や生検(やや太い針でしこりの部分の組織をとる)なども実施します。甲状腺がん検診の精密検査では、血液検査、超音波(エコー)検査、細胞診などを実施します(保険診療)。検診終了後も気になる症状がある時は、来年の検診を待たずに医療機関を受診しましょう。

ブレスト・アウェアネスを取り入れましょう

ブレスト・アウェアネスとは「乳房を意識する生活習慣」のことです。次の4つのポイントを生活の中に取り入れることで、乳房の変化に気づきやすくなり、乳がんを早期発見することができます。

(1)自分の乳房の状態を知る

乳房を見て、触って、感じる「乳房の健康チェック」を習慣にしましょう。着替えや入浴・シャワーの”ついで”に行うと、気軽に実践できます。

乳房の健康チェックは、まず鏡の前に立って乳房を観察します。次に、指のお腹を使ってすべらすように乳房に触れてみましょう。

(2)乳房の変化に気をつける

乳房の健康チェックをする時は、「いつもと違うところはないか」を意識しましょう。

注意するポイント

  • 乳房のしこり
  • 乳房の皮膚のくぼみや引きつれ
  • 乳頭からの分泌物
  • 乳頭や乳輪のびらん

(3)変化に気が付いたら、すぐ医師に相談する

乳房の「いつもと違う」変化に気づいたら、次の検診を待ったり、大丈夫と自己判断をしたりせずに、外科や乳腺外科などの専門医にすぐ相談をしましょう。

(4)40歳になったら、2年に1回乳がん検診を受ける

乳房の健康チェックで特に変化や異常がなくても、40歳以降は2年に1回、定期的に乳がん検診を受けましょう。

ステップアップで月1回、自己検診(セルフチェック)を!

ブレスト・アウェアネスが意識できるようになったら、月に一度、乳がん自己検診にチャレンジしてみましょう。

自己検診は、閉経前の人は乳房がやわらかくなる月経終了後1週間以内を目安に、閉経後の人は一定の日にちを決めて、月に一度定期的に行いましょう。

自己検診(セルフチェック)の方法

乳がん検診のセルフチェックの1番目である鏡で見るイラストです

1.見る

鏡の前に立ち、両腕を自然に上げ下げしてください。正面、側面、斜めを見ましょう。

ここを確認!

  • 左右の乳房の大きさ、形に変化はないですか?
  • 皮膚にえくぼやひきつれはないですか?
  • くぼみ、ただれはないですか?
乳がんのセルフチェック2番目の触るイラストです

2.触る

3本の指をそろえ、指の腹で円を描くように、くまなくしっかりと乳房に触れます。表面を触るだけでなくしっかり乳腺を意識しましょう。乳房の内側や外側、わきの下のリンパ節まで触りましょう。

ここを確認!

しこりはないですか?

乳がんセルフチェックの3番目のつまむイラストです

3.つまむ

親指と人差し指で乳頭を軽くつまみます。

ここを確認!

  • 分泌物はありませんか?
  • 血液が混じっていませんか?

問い合わせ

  • 健康管理センター 電話番号 0270-23-6675
  • 赤堀保健福祉センター 電話番号 0270-20-2210
  • あずま保健センター 電話番号 0270-62-9918
  • 境保健センター 電話番号 0270-74-1363
  • 健康づくり課 電話番号 0270-27-2746

関連リンク

この記事に関するお問い合わせ先

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〒372-0812 伊勢崎市連取町1155番地
電話番号 0270-23-6675
ファクス番号 0270-21-8995

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