赤堀歴史民俗資料館の出来事(令和6年度)
もうすぐ端午の節句です(令和6年4月23日)
ホールで展示している座敷幟
座敷幟は、現代では見られなくなった端午の節句飾りですが、その歴史は江戸時代まで遡ります。
江戸時代初期に、兜(かぶと)・薙刀(なぎなた)・毛槍(けやり)・幟(のぼり)・吹流しを家の前に立て始め、江戸時代中期になると現代のように鯉のぼりや吹流しは「外飾り」、座敷幟や武者人形は「内飾り」となり、様々な五月人形が飾られるようになっていきます。
写真の座敷幟は、市内で機屋を営んでいた家から昨年寄贈され、昭和3年から昭和19年に生まれた四兄弟男児の初節句に贈られたものです。寄贈された端午の節句飾りは現在整理中ですが、その中から5月6日(月曜日)まで座敷幟を展示しています。
鶏形埴輪3Dモデル化への試み(令和6年4月16日)
赤堀茶臼山古墳出土鶏形埴輪
東海大学柴田研究室の学生が鶏形埴輪を撮影している様子
赤堀茶臼山古墳出土の鶏形埴輪は、令和4年度当館企画展「赤堀茶臼山古墳―東国屈指のハニワたち―」でデビューし、現在常設展示している目玉展示資料です。全形がわかる鶏形埴輪として東日本最古で、その造りはヤマト王権と酷似し、ヤマトとの深い関係を示しています。また何といっても鶏形埴輪と、3キロメートル離れた埴輪工房の遺跡から出土した羽が接合したことで話題となりました。
この鶏形埴輪をもっと皆さんに分かりやすく観ていただくため、東海大学情報理工学部柴田隆史研究室と一緒に、3Dモデル化へ取り組んでいます。
今後も東海大学柴田研究室と連携し、鶏形埴輪が分かりやすく展示するための映像表現を検討していきます。
更新日:2024年04月24日