健康をつなぐプレコンセプションケア
プレコンセプションケアとは
プレ(pre)は「~の前の」、コンセプション(conception)は「受精・懐妊」で、プレコンセプションケアは「妊娠前の健康管理」という意味です。近々妊娠したいと考えている女性だけでなく、思春期以降、妊娠可能な年齢の全女性や、女性の健康を支えるパートナーや家族、その他あらゆる人に知っていただきたいことです。
プレコンセプションケアの目的
A .若い世代の健康を増進し、より質の高い生活を実現してもらうこと
B .若い世代の男女が将来、より健康になること
C .Aの実現によって、より健全な妊娠・出産のチャンスを増やし、次世代の子どもたちをより健康にすること


現在の健康を大切にすることは将来の不妊症のリスクを減らし、赤ちゃんがほしいと望んだときにすこやかな妊娠・出産を実現できる可能性を増やします。そして生まれた赤ちゃんも、より健康的な人生を送ることができます。さらには、老年期を迎えるまで、より健康な人生を送るためにも重要と考えられます。若いうちからの健康管理は、生涯にわたってより豊かな人生を送ることにもつながります。
この基盤となる「現在のわたしの健康」を考えることが、プレコンセプションケアです。
プレコンセプションケアの大切さ
日本では、医療の発展により、妊婦死亡率や周産期死亡率(妊娠満22週以降の死産と生後1週間以内の死亡を合わせた死亡率)は減少しています。しかし、胎児の身体に影響を及ぼす要因(リスク因子)は、女性のやせや肥満、喫煙、持病、高齢出産などが考えられていて、これらが該当する女性が妊娠した場合、流産、早産、2,500g(グラム) 未満の低出生体重児、先天異常などの発生頻度は通常より高くなります。
妊娠前から女性の健康状態やリスク因子を把握し、早めにケアを始めることが大切です。

「若いから無理しても大丈夫」ではなく、「若いからと油断せず、健康を促進するべき」という意識を持ち、自ら健康管理をしていくことが大切です。
男性や家族、職場など周囲の人も正しい知識を持ち、女性の健康を支援しましょう。また、老若男女問わず、将来の健康につながる意識を高めていきましょう。
どうしたらいいの?プレコンセプションケア
みんなに知ってほしい「女性が健康でいるための8つの生活習慣」
1.適正体重を守る
18~49歳の女性の適正体重の範囲は、BMI値(体格指数) で18.5~24.9。やせ18.5未満)は低出生体重児等の要因になり、肥満は妊娠糖尿病や妊娠高血圧症候群等につながります。適正範囲に収まるよう、妊娠の前に体重をコントロールすることが大切です。
BMI=体重(kg)÷身長(m)÷(m)
2.栄養バランスを整える
若い女性は、たんぱく質、カルシウム、食物繊維等が不足して、「低栄養」の傾向があります。主食・主菜・副菜を組み合わせた食事は、さまざまな栄養素をバランスよくとることができます。1回の食事で、主食・主菜・副菜をそろえるよう心がけましょう。外食や飲食店での持ち帰り(テイクアウト)などを利用する時も、この組み合わせを意識しメニューを選びましょう。
また、ブロッコリー、ほうれん草、納豆などに多く含まれる葉酸(ようさん)は、胎児 の脳やせき髄のもとになる「神経管」の形成に必要な栄養素です。妊娠が確認された時には「神経管」がつくられる時期は過ぎていますので、妊娠前から積極的に摂取しましょう。
3.適度に運動する
運動から遠ざかる人は、体力が低下しがちです。運動不足の人は、今よりも毎日10分長く歩くなど、身体活動量を少しずつ増やしていきましょう。
4.禁煙する、受動喫煙を避ける
喫煙は、流産や早産、低出生体重児などのリスクを高めますので、完全に禁煙しましょう。また、受動喫煙も健康に影響を及ぼしますので、パートナーも禁煙しましょう。出生後に乳幼児突然死症候群を引き起こす可能性も指摘されています。
5.アルコールは控えめに
女性は男性に比べ、アルコールのダメージを受けやすい傾向にあるといわれています。妊娠前からアルコール10g/日以下(例 アルコール濃度5%のビールは250ml、ワインなら100ml程度)に控える、また妊娠の兆候があれば飲酒はやめましょう。
6.ストレスをため込まない
過度なストレスは、不安や抑うつの原因になります。ストレスを溜め込まないように、自分なりの発散方法を見つけておくことが大切です。
7.健康診断を受ける(生活習慣病予防健診、子宮頸がん検診、歯科検診など)
生活習慣病やがんなどの病気の予防は、早期発見、早期治療が有効です。健康診断は、若くても、自覚症状がなくても必ず受けましょう。子宮頸がん検診は、20歳から受けられます。妊娠すると口腔内の環境が悪化しやすくなりますので、歯科検診も定期的な受診を習慣にしましょう。
若いうちから各種健(検)診を受け、高血圧、糖尿病などの生活習慣病やがん、歯周病、認知症を予防して、将来の健康につなげましょう。
8.予防接種の未接種はないか確認を
麻疹(はしか)や風疹(三日はしか)など、感染症のワクチンに未接種がないか、自身の母子健康手帳をみて確認しましょう。未接種がある場合は、妊娠前にかかりつけ医に相談しましょう。妊娠中に感染症にかかると、胎児の身体に影響を及ぼすことがありますので、パートナーも一緒に相談をする、周囲の人も感染症にかからないよう注意しましょう。
☆できることから始めましょう。国立成育医療研究センター プレコンセプションケアセンター ホームページの、プレコンチェックシートを参考にしてください。
この記事に関するお問い合わせ先
健康推進部保健センター(新保健センター)
〒372-0048 伊勢崎市大手町18番1号
電話番号 0270-27-6290
ファクス番号 0270-27-6297





更新日:2026年01月05日