胃がん検診
胃がん検診を受ける際の注意
検診を受ける際は次のページを確認して守ってください。
胃がんについて
胃は、みぞおちのあたりにある袋状の臓器です。胃の主な役割は、食べ物をため、消化し、少しずつ腸に送り出すことです。
胃がんは、胃の壁の内側をおおう粘膜の細胞が何らかの原因でがん細胞となり、無秩序に増えていくことにより発生します。がんが大きくなるに従い、徐々に深い層の粘膜にまで広がっていきます。全国で1年間に約110,000人が胃がんと診断され、特に50歳以上の男性に多い傾向にあります。男性・女性ともに4番目に多いがんです。
原因
ヘリコバクターピロリ(ピロリ菌)の感染、喫煙、塩分が高い食品の摂取が、胃がん発生の危険性を高めると報告されています。
症状
早い段階では自覚症状がほどんどなく、かなり進行しても症状がない場合もあります。
代表的な症状
胃(みぞおち)の痛み・不快感・違和感、胸やけ、吐き気、食欲不振などがあります。これらは胃がん以外に、胃炎や胃潰瘍でも起こります。
また、食事がつかえる、体重が減る、といった症状がある場合は、胃がんが進行している可能性もあります。
気になる症状がある時は、検診ではなく、早めに医療機関を受診しましょう。
定期的に検診を受けましょう
検診の内容
伊勢崎市での胃がん検診は「胃部レントゲン撮影(バリウム検査)」と「胃内視鏡検査(胃カメラ検査)」の2種類あります。どちらかを選んで受診してください。
胃内視鏡検診は、50歳以上、2年に1回の間隔で受けることが推奨されています。
胃部レントゲン撮影(バリウム検査)

胃部レントゲン撮影では、発泡剤(胃を膨らませる薬)とバリウム(造影剤)を飲み、体の向きを変えながら、胃の中の粘膜を観察する検査です。
検診の手順(例)
- 発泡剤(白い粉)を少量のバリウムで飲みます。だんだん胃が膨らんでいき、げっぷが出やすくなります。検査終了までげっぷは我慢しましょう。
- 残りのバリウムを飲みます。
- 撮影台に立ちます。両側の手すりをつかみます。だんだんと台が倒れてきます。
- バリウムを胃全体に付着させるため、体の向きを変えたり、台が下を向いたりします。
- いろいろな体の向きで8枚撮影します。うつぶせで頭を下にする姿勢もあります。頭をぶつけないように手すりにしっかりつかまりましょう。
- 台が元の位置に戻りましたら検査は終了です。
- 検査終了後はバリウムを便として出すために、すぐに下剤を飲みます。
- 検査後は水分をたくさんとり、白い便(バリウム便)を出し切りましょう。
- 夕方になっても便が出ない場合は、検診をした機関に連絡してください
胃内視鏡検査(胃カメラ検査)

胃内視鏡検査では、口または鼻の中に内視鏡を挿入し、胃の内部を観察する検査です。検査時に疑わしい部位が見つかれば、そのまま生検(組織を採取する)を行う場合もあります。
検診の手順(例)
- 胃の中をきれいにする液体の薬を飲みます。
- ゼリー状の麻酔を入れます(5分程度)
- のどにスプレーの麻酔をします
- 検査台(ベット)に横になります。
- 口または鼻から内視鏡を挿入し食道、胃、十二指腸を撮影します。
- 複数枚撮影をしたら、検査終了です。
伊勢崎市での胃がん検診
対象者には、令和7年4月上旬に「令和7年度伊勢崎市がん検診等受診券在中」の案内を個人通知しました。通知の届かない人、転入した人は、保健センターへ連絡してください。
対象者
40歳以上の市民(70歳以上の人は個別検診のみ)
(注意)令和8年3月31日時点での年齢です。
令和8年度から胃内視鏡検査(胃カメラ検査)の対象年齢・検診間隔が変わります。
詳細につきましては、下記リンクを参照してください。
令和8年度から胃がん(胃カメラ)検診の対象年齢・検診間隔が変わります
検診の受け方
胃部レントゲン撮影(バリウム検査)
医療機関で受ける(個別検診)
令和7年5月1日(木曜日)から令和7年12月27日(土曜日)まで
指定医療機関で行う検診です。直接医療機関に予約をしてから受けてください。
自己負担金は1,000円です。
集団会場で受ける(集団検診)
令和7年9月から令和7年12月まで
公民館や保健センターで行う検診車(バス)での検診です(ハガキ申込みが必要)。
自己負担金は500円です。
(注意)令和7年4月1日より、保健センターが1か所になりました。今まで、赤堀・あずま・境の保健センターで実施していた検診は、各地区公民館へ変更となります。
胃内視鏡検査(胃カメラ検査)(個別検診のみ)
医療機関で受ける(個別検診)
令和7年5月1日(木曜日)から令和7年12月27日(土曜日)まで
指定医療機関で行う検診です。直接医療機関に予約をしてから受けてください。
自己負担金は2,000円です。
令和8年度から胃内視鏡検査(胃カメラ検査)の対象年齢・検診間隔が変わります。
詳細につきましては、下記リンクを参照してください。
令和8年度から胃がん(胃カメラ)検診の対象年齢・検診間隔が変わります
以下に該当する人は、自己負担金が無料になります
- 70歳以上の人
- 市民税非課税世帯(世帯全員)の人、生活保護世帯の人で自己負担金免除申請をした人
(詳しくは、関連リンク「各種検診等自己負担金免除申請」を確認してください)
検診時の持ち物
- 令和7年度 がん検診等受診券シート
- 自己負担金
- 〈集団検診の場合〉郵送された受診票、お知らせ用紙右側「胃がん検診同意書」(確認した上でサインをお願いします)、飲料水
- 〈個別検診の場合〉保険証
(注意) がん検診等受診券シートを紛失してしまった場合は、以下の再発行申請フォームから、申し込んでください。
がん検診等受診券シート再発行申請フォーム(外部サイトに移動します)
検診時の注意事項
1.検診前夜10時以降、飲んだり食べたりしていると受けることができません
- タバコやガムなども禁止です。ただし、検査の2時間前までは200ミリリットル程度の水または白湯は飲んでも差し支えありません。
- 薬を服用している人は、必ず事前に主治医に確認し、指示に従ってください。
- 糖尿病の人は、検査前に内服薬およびインスリン注射をした場合は受けられません。
2.次の項目に該当する人は、バリウムによる胃がん検診を受けることができません
- 現在妊娠中、または妊娠の可能性がある(授乳中の方は受けられます)
- 寝台の上で寝返りなど指示どおりに動けない
- 体重が120キログラム以上ある
- 血圧が最高(収縮期)血圧180mmHg(ミリメートルエイチジー)以上、最低(拡張期)血圧110mmHg(ミリメートルエイチジー)以上ある(服薬して調整できる方は受けられます)
- 過去、バリウム検査後にアレルギー症状が出たことがある
- 前回、バリウムを飲んで便秘や体調不良で医療機関を受診した
- 過去、バリウムを飲む際に誤嚥した(バリウムが気管支に入った)ことがある(検査中に誤嚥した場合は検査中止となります)
- 2か月以内に大腸ポリープの切除をした
- 腎疾患や心疾患などで水分制限がある
- 腸閉塞をおこしたことがある
- 3日間排便がない(検査当日を含む)
- 1年以内に手術をした(全ての手術を含む)
- 1年以内に心疾患や脳血管疾患の発作があった
- 慢性呼吸器疾患などで医師から酸素吸入の指示をされている
- 胃や大腸等の消化管の手術をしたことがある、または、現在、胃や大腸等の病気で経過観察中または治療中である
- ペースメーカーや持続血糖測定器などの機器を体に装着している
- 喘息や慢性呼吸器疾患(COPD等)で治療している
- 胸部及び腹部大動脈瘤の既往がある
- 心臓病や高血圧で内科治療をしている
- 大腸憩室炎、潰瘍性大腸炎及びクローン病などの診断を受けたことがある
(注意)持病がある人は、検診前に必ず主治医に検診可能か相談してください。
検診結果を確認しましょう
胃部レントゲン撮影(バリウム検査)・胃内視鏡検査(胃カメラ検査)ともに、検診受診後は必ず検診結果を確認しましょう。結果が「要精密検査」となった人は「がんかどうか調べる必要がある段階」です。精密検査を受けないと「疑い」は消えません。「要精密検査」と判定されたら、必ず精密検査を受けましょう。胃部レントゲン撮影(バリウム)の精密検査は胃カメラです(保険診療)。検診終了後も、気になる症状がある時は、来年の検診を待たずに医療機関を受診しましょう。
関連リンク
この記事に関するお問い合わせ先
健康推進部保健センター(新保健センター)
〒372-0048 伊勢崎市大手町18番1号
電話番号 0270-27-6290
ファクス番号 0270-27-6297
更新日:2025年03月31日