日本脳炎ワクチン
日本脳炎
日本脳炎ウイルスの感染で起こります。ヒトから直接ではなく、ブタなどの体内で増えたウイルスが蚊によって媒介され感染します。7~10日の潜伏期間の後、高熱、頭痛、嘔吐、意識障害、けいれんなどの症状を示す急性脳炎になります。ヒトからヒトへの感染はありません。
日本脳炎ウイルスは西日本を中心として、日本全体に分布しています。予防接種の普及などで減少し、最近では予防接種を受けていない高齢者を中心に患者が発生しています。
日本脳炎ワクチン
乾燥細胞培養日本脳炎ワクチンは、ベロ細胞という細胞でウイルスを増殖させ、ホルマリンなどでウイルスを殺し(不活化)、精製したものです。
現在、日本脳炎ワクチンの供給量が全国的に不足しています。供給が安定するまでの間、4回接種のうち1期1回目・1期2回目や接種期限が迫っている人の接種を優先的にすすめています。対象者は接種時期について、かかりつけ医に相談してください。
日本脳炎ワクチンの副反応
主なものは発熱、咳、鼻水、注射部位紅斑(赤くはれる)で、これらの副反応のほとんどは接種3日後までみられています。
また極めてまれにアナフィラキシー、血小板減少性紫斑病、脳炎、けいれんなどが生じる可能性もあります。
対象年齢
- 第1期:生後6か月~7歳6か月に至るまでの間
(注意)標準的には3歳~7歳6か月に至るまでの間 - 第2期:小学4年生
(注意)平成21年10月1日より前に生まれた人でやむを得ず接種できない場合は、13歳の誕生日前日まで接種ができます。
接種回数
- 第1期:3回
- 第2期:1回
接種間隔
第1期の初回接種として6日以上、標準的には6日~28日までの間隔をおいて2回、追加接種については初回接種後6か月以上、標準的にはおおむね1年を経過した時期に1回接種。
日本脳炎定期予防接種特例対象者への接種
平成17年度から平成21年度までの日本脳炎定期予防接種の積極的勧奨の差し控え期間に接種機会を逃した次の特例対象者は、日本脳炎定期予防接種を受けることができます。
いずれも接種費用は無料です。接種の際は、予診票と母子手帳をお持ちください。
1.平成19年4月1日までに生まれた人
- 接種期間 満20歳に至るまでの間
- 接種回数 第1期(初回2回、追加1回)および第2期(1回)のうち、接種が終了していない回数を受けられます。
2.平成19年4月2日~平成21年10月1生まれの人
- 接種期間 13歳に至るまでの間
- 接種回数 第1期(初回2回、追加1回)のうち、接種が終了していない回数を受けられます。
(注意)2期については、13歳の誕生日前日まで定期接種の対象です。
注意事項
- 市内実施医療機関に専用の予診票が用意されています。
- 市外の医療機関で接種希望の人は予診票を発行しますので、接種前に健康づくり課または各保健センターにお問い合わせください
令和4年度積極的勧奨対象者について
令和4年度中に18歳となる人(平成16年4月2日から平成17年4月1日までに生まれた人)で、第2期の予防接種を受けていない人は、ぜひ接種しましょう。
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更新日:2022年04月01日