糖尿病性腎臓病重症化予防事業
糖尿病は、インスリンというホルモンの不足や作用低下が原因で、血糖値の上昇を抑える働き(耐糖能)が低下してしまうため、高血糖が慢性的に続く病気です。自覚症状のないままに重篤な合併症が進展することがあり、微小な血管の障害である網膜症・腎症・神経障害の三大合併症のほか、より大きな血管の動脈硬化が進行して心臓病や脳卒中のリスクも高まります。
糖尿病性腎臓病(DKD Diabetic Kidney Disease)は、糖尿病が原因で起こる腎臓病全体のことをいいます。糖尿病により血糖値の高い状態が長く続くと、次第に腎臓の働きが悪くなります。初期には自覚症状がないため、気付かないうちに重症化が進み、腎不全を引き起こします。透析治療の原因の多くは糖尿病性腎臓病といわれています。
生活習慣の改善によって糖尿病の発症予防(1次予防)、糖尿病を発症しても良好に維持(2次予防)、さらに合併症の発症をくい止める(3次予防)ことが重要です。
毎年の健康診査を受け、自身の状態を確認し、健康づくりや病気の予防に役立てましょう。
糖尿病性腎臓病重症化予防事業について
伊勢崎市では、40歳から74歳の国民健康保険加入者を対象に、医療機関と連携し、糖尿病の重症化や糖尿病性腎臓病を原因とする人工透析への移行を防止する事業を行っています。
本市が実施する特定健診、人間ドックの結果と診療情報(レセプト)を活用し、糖尿病の重症化するリスクが高い人に案内をします。
1.高血糖予防相談
栄養士による糖尿病の予防、重症化予防のための生活習慣改善や栄養に関する相談です。特定健診の結果で対象となる人にお知らせします。
2.医療機関への受診勧奨
特定健診、人間ドックの結果で医療機関への受診が必要な人や、診療情報(レセプト)に直近1年間の受診歴がなく、治療を中断されていると思われる人にお知らせします。
受診勧奨(伊勢崎市からの大切なお知らせ) (PDFファイル: 495.0KB)
3.保健指導
ひとり一人に合わせた重症化予防の計画を立て、約6か月間、食事や運動、生活習慣の改善を一緒に考え支援する保健指導を行います。糖尿病又は糖尿病性腎臓病で通院している人にお知らせします。
保健指導ご案内(見本) (PDFファイル: 535.3KB)
関連リンク
糖尿病リスク予測ツールは、30~64歳で糖尿病と診断されたことが無い人を対象に、自身の健診結果などを入力すると、入力された条件と同等の方が3年以内に糖尿病が発症する確率を表示するツールで、国立国際医療研究センターが構築したものです。同じような健康状態の方のリスクを推定するものであり、診断するものではありません。糖尿病の発症予防のため、参考に活用してださい。
(注意)結果にかかわらず体調に不安のある人は、医師に相談してください。
国立国際医療研究センター 糖尿病リスク予測ツール 第3版(外部サイトに移動します)
出典:国立研究開発法人 国立国際医療研究センター 糖尿病リスク予測ツール 第3版
https://www.ncgm.go.jp/riskscore/
この記事に関するお問い合わせ先
健康推進部国民健康保険課 給付係
〒372-8501 伊勢崎市今泉町二丁目410番地 伊勢崎市役所本館1階
電話番号 0270-27-2737
ファクス番号0270-23-9800
更新日:2025年03月31日