伊勢崎市景観まちづくり賞

更新日:2025年06月17日

景観まちづくり賞とは

景観まちづくり賞記念プレート

この賞は、景観まちづくりに対する市民および事業者の関心を高め、魅力ある本市の景観形成を進めるため、良好な景観の形成に貢献したと認められる市民および事業者や良好な景観の形成に寄与している建築物、工作物および屋外広告物のうち、特に優れているものについて、その所有者、設計者および施工者を表彰するものです。

表彰式は平成23年度から開催しています。(令和2・3年度は、新型コロナウイルス感染症の拡大防止を考慮し、中止となりました。)

景観まちづくり賞がテレビ放映されました

活動の様子

フジテレビの番組「街角パレット ~未来へのたからもの~」(令和6年6月2日日曜日放送)で、景観まちづくり賞を受賞した建物や活動団体をはじめ、市内各所の景観資源等が放映されました。

令和6年度景観まちづくり賞の結果

景観まちづくり賞_記念写真

市長と受賞者の皆様で記念撮影

令和6年度は、建築物デザイン、土木構造物・造園・工作物デザイン、屋外広告物デザイン、まちづくり活動の4部門で募集を行い、応募のあった4部門6件を審査した結果、次の5件に決定しましたので、伊勢崎市景観審議会会長である前橋工科大学・小林享名誉教授の講評とともに紹介します。

総評

景観まちづくり賞は、伊勢崎市の景観形成に寄与する優れた建築物・土木構造物・造園・工作物デザイン、屋外広告物デザイン、まちづくり活動を表彰します。その評価にあたっては、景観的視点を大切にします。ここでいう景観的視点とは、単なる外観を問うものではないということです。それは、例えば彫刻や焼き物などの芸術作品を手に取って色々な角度や方向から眺めるといった鑑賞が主体ではないということです。建物、土木構造物、造園、工作物や広告物、それぞれ単体の評価もしますが、それが全てではありません。あるものが何処に置かれ、まわりとどのようなかかわりを持つかに力点があります。つまり、対象物を周りと切り離して、それ自体の善し悪しを論じることが主体ではありません。そういうことに気を配りながら評価をいたしました。「デザイン」にはそういう広い意味が込められています。それを異なる言葉で言えば、「佇まい」「居心地」「住み心地」となります。景観の分野では、この観点を大切にしています。

建築物デザイン部門(敬称略)

建物名:正田医院(土蔵)

  • 所在地:境地内
  • 建築主:正田医院 正田 穂積
  • 設計者・施工者:空間職人シネマティックルーム
正田医院(土蔵)

講評

日光例幣使道の宿場町として栄えた境地区には、歴史的建築物が点在しています。その多くが、手を入れないと危うい状況となっています。本事例は、改変された部分を取り除き、伝統工法により可能な限り原形に戻すという修復作業が最大の魅力となっています。惜しむらくは、扉の開閉ができません。将来の改善を期待します。ともあれ、町並み保存活動に一石を投じたこの事例が契機となり、修復の輪が広がっていくことを望みます。

建物名:焼きそば& c’afe 緒和里家

  • 所在地:本町地内
  • 建築主:柳田 祐之
  • 設計者:株式会社 原人社
  • 施工者:株式会社 竹中組
焼きそば& c’afe 緒和里家

講評

本町地区全体の持つ文脈と異質なものとならぬように、町家風の外観を調和させるためには時代設定が重要ですが、この事例は、その佇まいが、街中に残る「明治館」や「旧時報鐘楼」の雰囲気を想起させる点で成功しました。今後の、この地区の景観まちづくりの起爆剤になることを期待します。

土木構造物・造園・工作物デザイン部門 (敬称略)

工作物名:石坂電器株式会社(看板&植栽/外構)

  • 所在地:波志江町地内
  • 建築主:石坂電器株式会社 代表取締役社長 石坂 剛司
  • 設計者・施工者:株式会社 高崎松風園
石坂電器株式会社(看板&植栽/外構)

講評

敷地の外構は、その施設の顔であり、往来する人々への挨拶の役割を担います。特に半公共空間的な印象を持つセットバックした接道部の植栽帯は、そうした役目の主役です。本事例は、植栽の工夫による季節感の演出、防犯的効果も担う夜のライトアップなど、種々の試みによって、その役割を十分且つ魅力的に果たしています。まちづくりの一環としての、この活動のさらなる波及を期待します。

屋外広告物デザイン部門(敬称略)

屋外広告物名:かがやきいちご園

  • 所在地:野町地内・香林町地内
  • 広告主:かがやきいちご園 代表 齋藤 大輝
  • デザイン者:しばたま・ホリプー
  • 施工者:株式会社GATESIGN
かがやきいちご園

講評

シンプルで控えめながら、何故か目を引くデザインとなっています。それは込められたメッセージが、眺める者の想像を掻き立てるからでしょう。これが、沿道景観における視認性という点で効果を上げています。将来へ向けた種々の構想があると聞きます。これからの事業の展開と、その実現とともにサインも進化することと思います。今後の、地元の活性化への貢献に期待します。

まちづくり活動部門 (敬称略)

活動名:地域の仲間と共に、地域の可能性を信じ育む活動

  • 活動団体:スターバックスコーヒー伊勢崎今泉店
  • 代表者:ストアマネージャー 三神 州蔵
  • 活動内容:「伊勢崎銘仙」の展示やワークショップ等
スターバックスコーヒー伊勢崎今泉店

講評

「スターバックスコーヒー」の方針は、個々の店舗で、地元の歴史、伝統工芸、文化産業を踏まえた独自化、個性化の積極的展開であると聞きます。ここ伊勢崎の本店舗では、「伊勢崎銘仙」をキーワードに進められています。定期的に開催されるワークショップでは、様々な立場、階層の人が集い交流を重ねています。こうした活動の継承は、伝統文化の発信にとどまらず、新たな文化の生成にも繋がります。本店舗の取り組みが、地域に根を張り、今後も長く続いていくことを期待します。

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この記事に関するお問い合わせ先

都市計画部都市計画課 景観係
〒372-8501 伊勢崎市今泉町二丁目410番地 伊勢崎市役所東館4階
電話番号 0270-27-6279
ファクス番号 0270-23-0601

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